米生産集約度分析ダッシュボード

平均標準距離 (Average standard distance)

ここでは、各耕作者の圃場重心から全圃場重心までの距離を平均した「平均標準距離」を示します。各変数は以下を示します：

• \(n_f\): 当該耕作者が耕作する圃場の総数
• \((x_{f,i}, y_{f,i})\): 圃場重心の座標（投影座標系・メートル単位）
• \((\bar{x}_f, \bar{y}_f)\): 全圃場重心の平均中心座標、\(\bar{x}_f = \frac{1}{n_f}\sum_{i=1}^{n_f} x_{f,i}, \bar{y}_f = \frac{1}{n_f}\sum_{i=1}^{n_f} y_{f,i}\)
• \(d_{f,i}\): 圃場重心と平均中心間の距離、\(d_{f,i} = \sqrt{(x_{f,i} - \bar{x}_f)^2 + (y_{f,i} - \bar{y}_f)^2}\)

平均標準距離 SD_f は、\(SD_f = \frac{1}{n_f} \sum_{i=1}^{n_f} d_{f,i}\) と定義します。

詳細はmethodology.html#avg-std-distを参照してください。

平均団地数

8 m バッファで近接する圃場を Union‑Find 連結した「近接団地」の数を農家ごとに数え、平均。

▶ 詳細を見る

平均団地面積

近接団地ごとの面積を求め、農家平均→全農家平均。

▶ 詳細を見る

作付密度

HDBSCAN で得たクラスタごとに凸包充填率を計算し、面積加重平均。

▶ 詳細を見る

スケール切り替えの説明

レーダーチャートの比較範囲を「都道府県スケール」「全国スケール」で切り替えられます。

• 都道府県スケール
  選択中の都道府県内の市町村との比較。県内で最も集約・集積が進んだ状態を５、遅れた状態を１としています。県内平均との比較・県内傾向分析に適しています。
• 全国スケール
  全国すべての市町村との比較。全国で最も集約・集積が進んだ状態を５、遅れた状態を１としています。全国平均との比較や広域政策検討に適しています。

上記のいずれかを選択することで、レーダーチャートの参照平均値や背景データが県内平均から全国平均に変わります。目的に合わせて選択してください。

表示基準の概要

本ダッシュボードでは6種類の指標（平均耕地面積、平均圃場数、平均標準距離、平均団地数、平均団地面積、平均耕地密度）について、市町村や都道府県、全国の特徴を多角的に把握するために、以下の2つの基準による平均を紹介しています。

• 耕作者数ベース: 各耕作者の指標の算術平均を求めたものです。すべての耕作者の値を同等に扱うため、小規模耕作者が多い場合には、その傾向が強く反映されます。
• 耕地面積ベース: 各耕作者の指標に耕地面積をウェイト付けて加重平均を求めたものです。大規模な耕作者の影響が強く反映されます。

上記のいずれかを選択することで、ヒストグラムやレーダーチャート、データ表の計算結果が変わります。目的に合わせて基準をお選びください。